和名・科名
咲き始め
5月~
場 所
深樹の小径
草丈・樹高
30cm以上1m未満
花の色
黄色
特 徴
中部地方以北に分布する。低地~山地の林縁や草地などに生える多年草。茎の高さは20~40cm。葉腋から中空の花茎を伸ばし、直径約4cmの黄色の頭花を1個つける。頭花はすべて両性の舌状花からなる。総苞外片は卵形または広卵形で、直立し、反り返らない。外片の縁は緑白色の短毛状に細かく裂け、角状突起はないか、小さい。痩果(そうか)は褐色。葉は根生し、羽状に深く切れ込み、長さが35cm程にもなり大きい。花茎の上部に毛が密生する。セイヨウタンポポがヨーロッパ原産の帰化植物なのに対し、エゾタンポポは日本在来種。
日本名(名の由来)
「蝦夷蒲公英(エゾタンポポ)」 北海道に多いタンポポという意味。
薬 効
薬用 [生薬]開花前の全草を掘り取り、天日にて乾燥させたものを蒲公英(ホコウエイ)、秋から早春にかけて、地上部の活動がない時期に根を掘りとり、乾燥させたものを蒲公英根(ホコウエイコン)という。どちらも煎じて、健胃、利胆、解熱、滋養強壮などに用いる。食用 [食用部位]若芽と花を摘み取り、茹でてから充分水にさらしておひたし、あえもの、酢のもの、てんぷら、バター炒め、汁のみに利用する。