和名・科名

コメナモミ ( キク科 )


  • 咲き始め

    9月~


    場 所

    クリンソウの谷


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    黄色


    特 徴

    北海道から沖縄まで分布する。国外では、朝鮮、中国から東南アジアの北部にかけて広く分布する。各地の山野、道端にみられる高さ約50cm程の1年草。茎、葉には毛がなく、茎は褐紫色。秋に枝の端に黄色の頭状花序をつける。舌状花は細く小さく、管状花は花弁が5つに切れ込んでいる。メナモミに比べ全体が小型である。


    日本名(名の由来)

    「小雌菜揉み(コメナモミ)」弥生時代後期のころ中国から渡来。最初に、オナモミが渡来して、少し遅れて小形の、メナモミが渡来、最後にさらに小型のコメナモミが渡来して名前がついたという。奈良・平安時代に古代の強壮薬「神麹(しんき)」を、米麹、アズキ、カワラニンジンなどと、オナモミやメナモミの未熟果を混ぜて、揉んで発酵させて作った。この揉むことから、菜揉み(なもみ)と呼ばれるようになった。


    薬 効

    薬用 [生薬]開花期に地上部の全草を刈り取り、刻んで陰干しにしたものを小豨薟(ショウキレン)という。煎じて、血圧降下に用いる。[民間薬]葉を揉んで貼り、虫刺され、切傷に用いる。