和名・科名
咲き始め
8月~
場 所
薬草コーナー
草丈・樹高
30cm未満
花の色
紫~桃色
特 徴
北海道南西部から九州までと琉球列島に広く分布する。国外では朝鮮、中国本土と台湾、それにウスリーに分布する。原野に生える多年草。鱗茎は卵球状で、株には短い根茎があり、細い根を出す。葉は春秋の2季に出て、春のものは夏に枯れる。初秋に葉の間から30cm位の茎を1本直立し、総状に淡紫色の花をつける。花被片6は平開し、雄しべ6、雌しべ1。子房は楕円形で、蒴果も楕円形である。スルボ、サンダイガサともいう。
日本名(名の由来)
「蔓穂(ツルボ)」 鱗茎の皮をむくと、つるっとした坊主頭のように見えることから「つるっとぼうず」が転訛してツルボ、スルボとなったとする説がある。参内傘(サンダイガサ)は、花穂の形状が公家が参内する時に、供人が差し掛ける長柄傘を畳んだ形に似ていることに由来する。
薬 効
薬用 [民間薬]鱗茎をすりおろして患部に塗布し、腰痛、打撲傷、ひざの痛みに用いる。[食用]鱗茎を茹でて利用する。