和名・科名
咲き始め
5月~
場 所
野草の丘
草丈・樹高
4m以上
花の色
紫~桃色
特 徴
本州、四国、九州に分布し、北海道西南部にも植林されている。国外では朝鮮半島、中国東北部などに分布する。山野に広く自生し、植林も多く、庭木にも植えられる常緑樹。幹は直立し高さ20m以上になる。主枝は車輪上に分枝し、その上に多くの小枝を出す。樹皮は赤褐色。葉は緑色で2本が対になって双生し、基部には褐色の膜鞘がある。雌雄同株。4月ごろ新しい枝の頂に2~3の紫色の雌花を、その下に雄花を群生。苞鱗(ほうりん)に葯室2.球果は木質。
日本名(名の由来)
「赤松(アカマツ)」 樹皮が赤いこと、神様が木に降りてくるのを「待つ」木であることに由来するとする説や、二股に分かれた松葉から、「股(マタ)」がマツに転じたとする説などがある。
薬 効
薬用 [生薬]幹に傷をつけてしみでた生松脂を乾燥させたものを松脂(ショウシ)といい、患部に塗布して、打撲症、肩こり、筋肉痛、あかぎれに用いる。マツの実を乾燥させたものを海松子(カイショウシ)といい、海松子、マツの葉、松脂を酒に入れて飲用することで、低血圧症、冷え性、不眠症、食欲不振、去痰、膀胱炎、動脈硬化症、糖尿病、リューマチ、神経痛、健胃、疲労回復、心臓病に用いる。生の松葉を煎じて、うがい薬として虫歯や口内炎治療に用いる。