和名・科名
咲き始め
7月~
場 所
ひょうたん池
草丈・樹高
1m以上2.5m未満
花の色
黄緑~緑
特 徴
山野に生える蔓性の多年草。地上部は冬には枯れる。茎は肥大して横に長くのびひげ根を出す。葉は互生し長い柄があり無毛。雌雄異株で夏に葉腋から長い花序を出し、淡緑色の小花を並べて開く。雄花の花序は花軸からさらに2~5花をつけた小花に分かれ、雄しべは6。雌花の花序は垂れ下り、無柄の花を1つずつつける。蒴果は3枚の翼がある。トコロともいう。
日本名(名の由来)
「鬼野老(オニドコロ)」 名前の由来にはいくつかの説があるすが、正確にはわからない。根に塊(凝塊)ができることから「凝(とこ)り」とよばれ、それがなまって「トコロ」となり、葉が大きいことから「鬼」がついて「オニドコロ」となったという説。インドネシア語でイモの根・根茎を「トンコロ」と呼ぶことから、「トコロ」となり、さらに大きさが大きいため「鬼」がついたという説もある。また、漢字【鬼野老】の由来は、見た目から、海の老人で「海老(エビ)」になぞらえて、根茎から生えている根が老人のヒゲのように見えることから、「野山の老人」である「野老(トコロ)」となり、【鬼野老】と漢字があてられたとされている。
薬 効
有毒 [有毒部位]全草 全草にアルカロイドのジオスコリンやジオスシンなどの有毒成分を含み、誤って食べると胃腸や喉の粘膜が炎症を起こす。昔は、根茎を砕いて川に流して魚を採ったという。有毒植物だが、過去にはヒガンバナと同じく救荒植物として食べられたこともある。