和名・科名

ヨシ ( イネ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布する。世界の温帯から亜寒帯にかけて、広く分布する。沼や川岸に普通に生える多年草で、高さ2~3mに達する。時に大群落を作る。根茎は黄白色で長く泥中に横たわる。茎は硬く、円柱形で中空。毛はなく節がある。葉は互生し大型で、葉質はごわごわしている。秋、茎の先に大型の円錐花序を出す。花序は多数の小穂からなり、初めは紫色であるが後に紫褐色になる。アシ、キタヨシともいう。


    日本名(名の由来)

    「葦(ヨシ)」古くはアシと呼ばれていたが、アシは「悪し」に通ずるとして忌み嫌われ、平安時代末期頃から、縁起を担いで、「善し」= ヨシと呼ぶようになった。


    薬 効

    薬用 [生薬]冬に、地下の根茎(こんけい)を採取して、天日で乾燥させたものを蘆根(ろこん)という。煎じて、吐き気止め、むくみ、利尿、止血、消炎などに用いる。また、お茶として、消化不良、肝臓病、黄疸などに用いる。 食用 [食用部位] ヨシの筍(しゅん)は、少し苦味があるが、タケノコと同じように食べられる。 また、茎の細くて長い物は、「すのこ」、「すだれ」、「よしず」などの材料として広く利用されてきた。