和名・科名

エノキ ( アサ科 )


  • 咲き始め

    5月~


    場 所

    野草の丘


    草丈・樹高

    4m以上


    花の色

    黄色


    特 徴

    本州、四国、九州の低地に分布する。国外では、朝鮮半島、中国中部に分布する。山林中に生えるが道端などにも植えられる落葉高木で、高さ20mにもなる。幹は灰色で直立し、多く分枝する。葉は互生し有柄。葉面はざらつき3主脈がある。春、淡黄色の細かい花をつけ、雄花は新枝の下部に集散花序をなしてつき、雌花は新枝の上部の葉腋に1~3個つく。雄花、雌花ともに4個の萼片がある。核果は橙色に熟す。日本の国蝶に指定されている「オオムラサキ」の幼虫の食草。


    日本名(名の由来)

    「榎(エノキ)」由来については諸説あり、縁起の良い木を意味する「嘉樹(ヨノキ)」が転じてエノキとなったとする説。秋にできる朱色の実を野鳥などが好んで食べることから、「餌の木」からエノキとなったとする説。枝が多いことから枝の木(エノキ)と呼ばれるようになったとする説などがある。


    薬 効

    [民間薬]手足のしびれ、中風には、乾燥した樹皮を煮出したものを入浴剤として用いる。じんま疹、食欲不振には、樹皮や根を天日干しにしたものを煎じて用いる。また、腰痛には、根を乾燥させたものを煎じて服用する。のどの痛みには、日干しにした果実を煎じて、うがいをしながら服用する。うるしかぶれには、葉を日陰干しにしたものを煎じた液で患部を洗うと良いとされている。食用 [食用部位]赤褐色に熟した果実を採取して、ホワイトリカーで6ヶ月程度漬け、エノキ酒として利用する。