和名・科名

ヘンルーダ(ネコヨラズ) ( ミカン科 )


  • 咲き始め

    6月~


    場 所

    友好姉妹都市ゾーン


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    黄色


    特 徴

    南ヨーロッパや地中海沿岸地方原産のミカン科の多年草。草丈は50cmから1mほど。青灰色の葉を持ち、葉はレース状。6月から7月にかけて、菜の花に似た小さな黄色い花を咲かせる。葉や茎には強い香りがあり、ローズマリーと柑橘を混ぜたようなすっきりとした香りが特徴。この香りには虫除け効果がある。古代ローマやギリシャ時代から、料理の香り付けや薬用として利用されてきたが、もともとヘンルーダは毒成分を含むため、葉や茎の汁に触れると、かぶれたり、妊婦が摂取すると流産する危険性がある。そのため、現在では、食用や薬用としての使用は避けられ、主に観賞用として栽培されている。近年は、コンパニオンプランツとして他の植物の害虫除けに利用される。別名「ネコよらず」や「コモンルー」と呼ばれる。


    日本名(名の由来)

    日本でも「ヘンルーダ」で呼ばれることが多い。この名前は、オランダ語の「wijnruit」に由来している。また、英語では「ルー(rue)」や「コモンルー(common rue)」と呼ばれる。ヘンルーダの香りは猫が嫌がるので、「猫寄らず(ネコヨラズ)」の別名がある。


    薬 効

    薬用 [生薬]開花期に花がついたまま全草を採取して、最初は陰干し、その後半日、日干しにして乾燥したものを芸香(うんこう)という。乾燥した芸香にお湯を注いで飲むと、風邪の発熱、月経不順、ヒステリーなどに効果がある。また生の茎葉をすり潰してその汁を患部に塗ると、虫刺され、化膿したおでき、打撲に効果がある。食用 [食用部位]ヨーロッパでは古くから葉をソースや酢,飲料の香料として利用した。また、精油は香水として利用した。