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和名・科名
咲き始め
5月~
場 所
深樹の小径
草丈・樹高
1m以上2.5m未満
花の色
黄緑~緑
特 徴
北海道、本州、四国、九州まで分布する。国外では、中国、朝鮮半島、台湾に分布する。山野に生える木質のつる植物。根茎は地中に横たわり、肥大して質は硬い。つるは高さ0.7~2m以上になり、硬く、節毎に曲がり、まばらに刺がある。葉は互生で短い柄があり、托葉の先は巻きひげになっている。初夏に葉腋から花柄を出し、黄緑色の花を多数つける。雌雄異株で、雄花には雄しべが6本、雌花には花柱が3本あり、受粉すると秋に球形で紅色の実を結ぶ。
日本名(名の由来)
「猿捕茨(サルトリイバラ)」 つる性の茎には棘があり、絡み合った小枝には、猿でも引っ掛かりそうなのでこの名前が付けられた。
薬 効
薬用 [生薬]秋に根茎を掘り取り、水洗いし細かく刻み日干しにしたものを菝葜(バッカツ)という。猿捕茨は、和の山帰来(サンキライ)ともいい、中国産の山帰来、土茯苓(ドブクリョウ)の代用として用いられてきた。煎じて、解毒、消炎、利尿、清熱、清血などに用いる。食用 [食用部位] 熟した実は生でも食べられる。また、ジャムや果実酒としても利用できる。西日本では、この丸い若葉で端午の節句の餅を包み柏餅とする。