和名・科名
咲き始め
5月~
場 所
薬草コーナー
草丈・樹高
4m以上
花の色
紫~桃色
特 徴
昔、日本に渡来した植物で、東北地方以南の本州、四国、九州で植栽されている。原産地は中国。適湿地でよく育ち、耐寒性がある落葉高木。5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を咲かせる。葉は互生、倒卵形ないし楕円状卵形で、先は尖り基部は円く、葉縁に細鋸歯がある。未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生する。成熟した果実は楕円形か卵形をしており黄色で大型、トリテルペン化合物による芳香を放つ。果実はカリン酒などの原料となる。
日本名(名の由来)
「花梨(カリン)」 一説には、木目がフタバガキ科の花櫚(かりん)に似ていることに由来しているといわれている。
薬 効
薬用 [生薬]落葉後の10~11月に、樹上に残って暗黄色に熟した果実を採取し、湯通しして縦割りにし、乾燥させたものを木瓜(モッカ)という。細かく刻んで煎じたものを咳止め等に用いる。また、果実を薬用酒として疲労回復や鎮咳薬として用いる。