和名・科名

ガマ ( ガマ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    その他


    特 徴

    北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、北半球の温帯から熱帯の温暖な地域やオーストラリアの広範囲に分布する。浅い水底の泥の中の根茎から茎が直立する多年草。根茎は泥中を横にはって広がり、白色。茎は直立し単一で緑色をし、平滑で堅く高さ1~2m。葉は線形で厚く、下部は鞘状に茎を抱く。葉の断面は三日月形をし、内部はスポンジ状。葉よりも高く茎を伸ばし、頂に円柱形の花穂をつける。上部は黄色い花粉をまき散らす雄花穂、下部の緑色部は雌花穂であり、雌雄花穂はつながってつく。雄花には雄しべ3と剛毛があり、花粉は黄色で4個密着。雌花には長柄があり花柱1。風媒花。別名、ミズクサ。古くはカマとも呼ばれていた。


    日本名(名の由来)

    「蒲、香蒲(ガマ)」 葉を編み敷物を作った事から、朝鮮語のカム(材料)に由来する。ガマは漢字で「蒲」と書き、水辺に生える草という意味。


    薬 効

    薬用 [生薬]花粉を乾燥したものを蒲黄(ホオウ)という。そのまま服用、または煎じて、下血、吐血に用いる。蒲黄を傷口に塗布し、火傷、鼻血に用いる。蒲黄を温かい酒で服用し、生理不順、尿道炎に用いる。蒲黄を豚脂で練って肛門に入れ、痔の治療に用いる。