和名・科名

サイハイラン ( ラン科 )


  • 咲き始め

    6月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    南千島、北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、樺太南部、朝鮮南部、中国、台湾、ヒマラヤに分布する。山地の樹陰に生える高さ40cm内外の多年草。鱗茎は卵円形、多肉で肥厚。1~2葉を鱗茎頭部から出す。葉の表面は暗緑色をし、全縁で、3主脈が通っている。初夏、葉側から1花茎を直立させ、総状花序に紅紫色をおびた淡紫褐色の花をつける。花は偏側生で下向きに咲く。花被片は尖り半開き。唇弁は肥厚して軟骨質、上部は3裂する。


    日本名(名の由来)

    「采配蘭(サイハイラン)」 花序の様子を、戦国時代の指揮官が、兵を指揮する際に用いた采配に見立てたことに由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬]鱗茎を、花が枯れて茎が残っている頃に掘り取り、日干しにして乾燥させたものを天麻(テンマ)という。煎じて、熱いうちに服用することで、胸やけ、胃腸カタルなどに効果がある。また、乾燥した鱗茎の粉末を患部にすりこむことで、ひび、あかぎれに効果がある。[食用]鱗茎を煮たり、焼いたりして利用する。