和名・科名

シオデ ( サルトリイバラ科 )


  • 咲き始め

    6月~


    場 所

    深樹の小径


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    黄緑~緑


    特 徴

    北海道から九州まで、標高は1,000mまでと広く分布する。湿った環境を好み、原野や山林に生える多年生のつる植物。茎は、緑色で長くのびる。葉は互生し短い柄がある。柄のもとには托葉の変形した巻ひげがあり、他のものにからむ。雌雄異株。夏に葉の柄よりも長い花茎を出し、15~30個の淡黄緑色の花を球状につける。花被片は6枚で、雄花には雄しべ6本、雌花には短い3本の花柱があり、まわりに仮雄しべがある。黒色の実を結ぶ。


    日本名(名の由来)

    「牛尾菜・四緒手(シオデ)」アイヌ語のシュウオンテに由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬] 秋に根茎を掘り起こし、良く洗って天日で乾燥させたものを馬尾伸筋(ばおしんきん)という。煎じて服用することで通経、関節炎、リュウマチなどの症状に効果がある。また、血行促進、関節炎、リュウマチ、腰痛などには粉末で服用する。食用 [食用部位] 新芽、若葉を4~9月ころに採取して、熱湯でかるく茹で、水に晒らしてから、おひたし、あえもの、酢の物、汁の実、サラダ、バター炒めなどで食べることができる。また、若葉は、薄くころもをつけて天ぷらなどもにもあう。