
和名・科名
咲き始め
5月~
場 所
薬草コーナー
草丈・樹高
4m以上
花の色
黄緑~緑
特 徴
北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、台湾、朝鮮半島、中国の河北省から雲南省にかけて、またヒマラヤに分布する。山地、原野に生える落葉小高木。高さは10mにも達する。葉は互生で奇数羽状複葉。雌雄異株で、夏、枝先の葉腋に長い柄を分枝し、円錐花序を出し、黄緑色の小花を多数開く。萼片4~5、花弁4~5、雄花には雄しべ4~5本と退化した子房があり、雌花には4~5つにさけた子房と不完全な雄しべ4~5本がある。受粉した雌花は、後に核果を結ぶ。
日本名(名の由来)
「苦木(ニガキ)」 樹皮、材、枝、葉に強い苦味があることから来ている。この苦味成分は薬用として利用されることもあり、名前の由来ともなっている。また、ニガキ属の学名 Picrasma は、ギリシャ語で「苦い」という意味の言葉から来ている。
薬 効
薬草 生薬名:樹皮を剥ぎ取り、日干しにして乾燥させると日本薬局方収録の生薬、苦木(ニガキ、クボク)となる。煎じて、健胃薬として服用する。