和名・科名

ハエドクソウ ( ハエドクソウ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    ひょうたん池


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    白~肌色


    特 徴

    北海道から九州にまで分布する。国外では、ネパール、インド、パキスタン西部に分布する。山野に生える多年草。茎は直立し30~70cm。節間の下部は膨れる。葉は対生し柄がある。葉面に毛を持つ。夏に、茎の上部の葉腋に細かく長い柄を出し淡紫色(たんししょく)の細花を対生につける。萼は筒形。花冠の下唇(かしん)は大きく、上唇(じょうしん)は小さい。雄しべは4本あり、その内2本は長い。蒴果は萼に包まれる。


    日本名(名の由来)

    「蠅毒草(ハエドクソウ)」 この植物全体に有毒成分が含まれているため、根をすりおろした汁を煮詰めて、ハエ取り紙をつくっていたことに由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬]夏の開花期に全草を採取して日干しにして乾燥したものを、透骨草(トウコツソウ)という。疥癬(かいせん:ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の角質層に寄生することにより生じる皮膚感染症)には、煎じ液で患部を洗うと効果がある。有毒 [有毒部位]全草、誤食すると、嘔吐などを引き起こす。その他 [利用法]根の汁は、ハエ取り紙の原料に用いる。