和名・科名

イタドリ ( タデ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    マグノリア通り


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    白~肌色


    特 徴

    日本各地に広く分布する。国外では、中国から台湾、朝鮮に分布する。山野に生える多年草。根茎は地中を貫いて伸び、木質で黄色である。茎は直立あるいは斜めに傾き、草丈は1.5m位。茎は中空で分枝する。葉は互生で柄があり、葉は卵形~広卵形。先が尾状にとがる。基部は切形。裏面は淡緑色。大型で雌雄異株である。夏に葉腋や枝の先に複総状様花序を出し、小さな白色の花を多数つける。萼は5裂し、雄花の雄しべは8、雌花の雌しべは3花柱。


    日本名(名の由来)

    「痛取(イタドリ)」 傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられた。漢字では「虎杖」とも書き、軽くて丈夫なイタドリの茎が杖に使われ、茎の虎斑模様から「虎杖(こじょう)」と呼ばれたことによる。


    薬 効

    薬用 [生薬]地上部が枯れた頃に根茎を掘り採り、水洗いして長さ5センチ程に切り、風通しのよい所で、天日乾燥させたものを虎杖根(コジョウコン)といい、緩下薬、利尿薬、常習の便秘や老人の下痢、膀胱炎、膀胱結石、月経不順などに用いる。[民間薬]虎杖根を煎じて、鎮咳薬、鎮静薬、止血薬、膀胱炎、膀胱結石、便秘、黄疸、関節炎、リューマチ、月経不順などに用いる。 [食用部位]若芽をつんで、茹でてから、よく水にさらしし、酢味噌やゴマ和え、酢の物、汁の実、油いためなどに、生のままは、天ぷら、即席漬け、サラダにする。ただし、食べ過ぎると、下痢をひきおこすので注意を要する。地方によっては、採取したイタドリを小川の流れに1~2日間つけておいてから、水気をとり塩漬けにして、冬場の山菜料理にする。