和名・科名

オオウバユリ ( ユリ科 )


  • 咲き始め

    8月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    黄緑~緑


    特 徴

    本州の中部以北、北海道に分布する。やや湿り気のある林内、林縁に自生する多年草。ウバユリの変種、関東地方以西から四国、九州に分布するウバユリより大型で、花の数も多い。高さは1.5 ~ 2.0m位。花期は7~8月で、10 ~ 20個の黄緑色ないし緑白色の花をつける。茎が丈夫なため、翌春まで実をつけた姿を見ることができる。オオウバユリの寿命は8~10年で、開花、結実した個体は一生を終える。〔オオウバユリの生活史は、種子から発芽したあとは、1枚葉の状態で数年成長し、地下部(鱗茎)の肥大成長とともに2枚、3枚とロゼット葉の枚数を増やし、養分が十分蓄えられたのち、開花、結実(枯死)する。ただし、地下には、小さな鱗茎(娘鱗茎)が残されるため、翌年も同じ場所から別の個体が発芽することが多い。〕


    日本名(名の由来)

    「大姥百合(オオウバユリ)」 花が咲く頃に葉が枯れて、なくなってしまっていることが多いため、「歯(葉)のない老婆(姥)」から「姥百合」と呼ばれるようになり、ウバユリよりも大型のためオオウバユリの名がついたとされる。


    薬 効

    薬用 [民間薬] 鱗茎を乾燥させたものを煎じて、解熱剤として用いる。食用 [食用部位]鱗茎は、百合根として、生のまま衣をつけて天ぷらに、甘煮、茶碗蒸し、和え物にして利用する。また、新芽、若葉は、茹でて晒して、和え物にして利用する。