和名・科名

オオバクロモジ ( クスノキ科 )


  • 咲き始め

    4月~


    場 所

    友好姉妹都市ゾーン


    草丈・樹高

    2.5m以上4m未満


    花の色

    黄緑~緑


    特 徴

    北海道(渡島半島)から本州の日本海側に分布する。主に太平洋側に生えるクロモジの変種で、日本海側の多雪地帯に生える落葉低木。クロモジより葉が大きい。葉は洋紙質で楕円形、深緑でつやはなく、葉裏はやや白っぽい。雌雄異株。春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に黄緑色の花をつける。果実は液果で黒く熟す。葉や枝に芳香があるのが特徴。秋に、真ん中に葉芽、周りに数個の花芽を持った独特の形の冬芽を作る。枝に芳香があることから、和菓子に用いる爪楊枝の材料になる。


    日本名(名の由来)

    「大葉黒文字(オオバクロモジ)」 クロモジに比べて葉が大きいこと、緑色の木肌にできる黒い斑点を文字に見たてたことに由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬]根皮を乾燥させたものを釣樟(チョウショウ)、幹や枝を乾燥させたものを烏樟(ウショウ)という。釣樟は煎じて胃炎、下痢、咳、痰などに用いる。烏樟は煎じ液を患部に塗布することで、いんきん、たむしなどの皮膚病や神経痛に用いる。また、根皮、材、枝、葉ともに浴湯料として、かいせん、小児のかいよう、湿疹に用いる。