和名・科名

オトギリソウ ( オトギリソウ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    薬草コーナー


    草丈・樹高

    30cm未満


    花の色

    黄色


    特 徴

    北海道から九州に分布する。国外では、朝鮮半島、中国大陸に分布する。日当たりの良い赤土の道ばたや草地、山野に普通に生える多年草。葉は対生し、両葉がお互いに接近して茎を抱く。葉の中に黒色の細かい油点(黒点)が散在する。茎の頂部が分枝し、小さい黄色の花が連なって咲く。花にも黒点と黒腺が入る。花は日中だけ咲き、1日で終わる1日花。花弁や葉の黒点が特徴。


    日本名(名の由来)

    「弟切草(オトギリソウ)」 秘薬のことを人にもらした弟を、鷹匠の兄が怒って切ったという平安時代の伝説に由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬]果実が成熟する頃に全草を採取し、日干しにしたものを小連翹(ショウレンギョウ)という。煎じて、止血、鎮痛、月経不順、扁桃炎、カゼの咳に用いる。また、生の汁を塗布し、切り傷、打撲傷,虫刺されに用いる。他に、鎮痛効果があるので、リュウマチ、神経痛、痛風には浴湯料として用いる。なお、生の搾り汁を塗布した場合、皮膚炎を起こすことがあり、注意が必要。