和名・科名
咲き始め
6月~
場 所
薬草コーナー
草丈・樹高
30cm以上1m未満
花の色
黄色
特 徴
北海道南部、本州、四国、九州、小笠原諸島に分布する。国外では韓国、中国(中部から南部)、ヒマラヤ、バングラデシュ、台湾、インドシナ半島に分布する。道端、原野に生える多年草。草全体に独特の悪臭がある。地下に白色の根茎を伸ばし、茎は直立分枝し、無毛で黒みを帯びた紫色。葉は互生し有柄で暗緑色。初夏、茎の上方から花穂を出し、花軸の周りに淡黄色の小花をつける。4枚の白い花弁に見えるものは総苞片。花被はなく、雄しべ3。花柱も3。十薬(ジュウヤク)ともいう。
日本名(名の由来)
「毒矯み(ドクダミ)」 古くから民間薬としてよく知られており、毒下しの薬効が顕著であるため、毒を抑えることを意味する「毒を矯める(ためる)」から、「毒矯め(どくだめ)」が転訛して呼ばれるようになったという説がある。 また、切り傷、虫さされ、胃腸病など10種類の効能があることから「十薬(ジュウヤク)」とも呼ばれる。
薬 効
[民間薬]生の茎葉には、デカノイルアセトアルデヒドが含まれているため、強力な殺菌作用があり、化膿性皮膚炎、水虫などの皮膚病に外用薬として用いられてきた。全草を乾燥させたものは十薬(ジュウヤク)といい、利尿、緩下(便をゆるくする)、高血圧、解毒などに用いられてきた。日本の三大民間薬の一つ。食用 [食用部位]茎葉は天ぷらにして食される。また,東南アジアの一部では生の葉をサラダに用いる。