和名・科名

ネムノキ ( マメ科 )


  • 咲き始め

    7月~


    場 所

    野草の丘


    草丈・樹高

    4m以上


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    本州、四国、九州、南西諸島に分布する。国外ではイラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島に分布する。林中に生える高さ6~9mの落葉樹。葉は有柄で互生し、2回羽状複葉。小葉は夜間に閉じる。夏に小枝の頂から花柄を出し、散形状に紅色の花をつけ、日没前に開花する。萼は筒状で、花弁は合体し、上部だけが5片に分かれ、多数の雄しべは細かい糸状で非常に長く紅色である。豆果の中に平たい種子がある。ネムともいう。


    日本名(名の由来)

    「合歓木、合歓の木(ネムノキ)」 夜になると葉が合わさって閉じ、(就眠運動)眠るように見えることに由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたもの。


    薬 効

    薬用 [生薬]葉・樹皮を乾燥させたものを合歓(ゴウカン)、合歓皮(ゴウカンヒ)という。煎じて、服用または幹部に塗ることで、関節痛や腰痛に用いる。[民間薬]乾燥した葉・小枝を煎じて患部を洗うことで、水虫、手荒れに用いる。煮だしたものを浴湯料として、関節痛、腰痛、打ち身、捻挫などに用いる。