和名・科名

ノアザミ ( キク科 )


  • 咲き始め

    6月~


    場 所

    深樹の小径


    草丈・樹高

    1m以上2.5m未満


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    本州、四国、九州に分布する。アジア大陸にも変種が分布する。山野に生える多年草。アザミの多くのものは秋に開花するが、ノアザミは春から初夏にかけて咲く。茎は60~100cm、時には2mにもなる。葉は刺が多く、柄はない。茎につく葉は互生で毛がある。花は、紅紫色の管状花よりなる頭状花序で、稀に白、紅のものもある。総苞は球形で、総苞片は直立して先が鋭く、刺針がある。また、総苞片は粘液をだして粘る。春から初夏に開花するアザミで総苞が粘るのはノアザミと思っていい。


    日本名(名の由来)

    「野薊(ノアザミ)」 野に咲くアザミの意味。アザミはアザム(傷つける、驚きあきれる意味)がもとで、とげに刺されて驚くからという説がある。


    薬 効

    薬用 [生薬]全草を乾燥したものを大薊(タイケイ)、根を乾燥したものを薊根(アザミコン)という。煎じて、利尿、解毒、止血、強壮、月経不順、子宮筋腫、鼻血、尿血、下血などに用いる。