和名・科名

ハシリドコロ ( ナス科 )


  • 咲き始め

    4月~


    場 所

    クリンソウの谷


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    本州から四国・九州にかけて分布する。山地の谷間に生える多年草。くびれのある太い地下茎を横に伸ばす。茎の高さは30~60cmで直立。葉は互生し柄がある。春、葉腋に長い柄をもつ暗紫色の花を1個、下向きにつける。萼は短い筒状で、5つに裂け緑色。花冠は鐘形で先は浅く5裂し内側が淡緑黄色で外側が暗紫色。地下茎に猛毒がある。


    日本名(名の由来)

    「走野老、莨菪(ハシリドコロ)」 食べると錯乱して走り回ること、また、根茎がトコロ(野老)に似ていることに由来する。


    薬 効

    薬草 [生薬]根茎を日干しにしたものを莨菪根(ロウトウコン)という。鎮痛薬として用いるが、有毒でもある。 有毒 [有毒部位]全株、特に根茎に猛毒を有す。中毒症状は、口喝、視力障害、幻覚、錯乱、痙攣、昏睡など。