和名・科名

ホオズキ ( ナス科 )


  • 咲き始め

    6月~


    場 所

    薬草コーナー


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    黄色


    特 徴

    北海道から九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国北東部、北部に分布する。人家近くに生え、観賞用などに各地で広く栽培される多年草。茎は直立して高さが60~80cm位。葉は卵円形で長さが5~10cm、幅3~8cm。有柄で互生する。葉は2葉が接近して着生する。葉の辺縁には短毛がる。6~7月頃に葉腋に黄白色の花を1個下向きに開く。萼は、短筒状で、花後は大きくなり、果実を袋状に包む。ホオズキの果実は熟すと赤くなる。赤く熟した球形の果実は花材や子供のおもちゃになる。根茎は、白色で長く地中をはって新しい株をたてる。


    日本名(名の由来)

    「鬼灯、鬼燈、酸漿(ホオズキ)」 実の赤くふっくらした様子から頬を連想したもの(「づき」は「顔つき」「目つき」の「つき」か)といわれる。同じく赤い果実から「ほほ」は「火々」であり「つき」は染まるの意味であるともいわれている。また果実を鳴らして遊ぶ子供たちの様子から「頬突き」の意味であるという説や、 ホホ(蝥、カメムシの類)という虫がつくことを指すとする説もある。


    薬 効

    薬用 [生薬]根を乾燥させたものを酸漿根(サンショウコン)、全草を乾燥したものを酸漿(サンショウ)、熟した果実を日干しにしたものを酸漿子(サンショウシ)という。煎じて、咳止め、発熱、黄疸、水腫の薬、利尿薬として用いる。