和名・科名
咲き始め
6月~
場 所
ナナカマドの森
草丈・樹高
4m以上
花の色
白~肌色
特 徴
北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では千島列島、朝鮮半島に分布する。湿り気のある山地の林縁に自生する。雌雄異株の蔓性植物。葉は互生し葉柄があり、花期には枝先の葉が白くなる。葉のわきに芳香のある白い梅の花に似た5弁の花をつける。雄花は多数の雄しべを持ち、雌花は柄があり単独で咲き、1本の雌しべがあり、柱頭は多数に裂ける。別名 ナツウメ(夏梅)ともいう。
日本名(名の由来)
「木天蓼(マタタビ)」 アイヌ語のマタタンプが転訛したという説や、古名の和多々比(わたたび)が転訛したという説がある。
薬 効
薬用 [生薬]「マタタビアブラムシ」が花の子房にに産卵すると虫こぶになる。これを熱湯又は短時間蒸してから、天日で乾燥させたものを木天蓼(モクテンリョウ)という。蔓(つる)を乾燥したものを木天蔓(モクテンツル)、虫こぶでない実を乾燥したものを木天実(モクテンジツ)という。煎じて、冷え性、神経痛、リュウマチ、腰痛などに用いる。[民間薬]マタタビ酒にして、冷え性、神経痛、リュウマチ、利尿、強心などに用いる。若い果実を塩で漬け込んで食べることで、滋養強壮、冷え性に用いる。乾燥した茎葉を袋に入れ浴湯料とすることで、保温、疲労回復、腰痛、熟睡安眠に用いる。食用 [食用部位]若葉、花を多めに塩を入れてゆでてから、水にさらして、おひたし、和え物などに利用する。