和名・科名

ワレモコウ ( バラ科 )


  • 咲き始め

    8月~


    場 所

    七草の庭


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    紫~桃色


    特 徴

    北海道から九州まで分布している。国外では朝鮮半島、中国大陸、シベリアなどに分布している。山地に生ええる多年草。高さ70~100cm位。葉は互生し、長い柄があり、無毛。秋に茎の頂が分枝し、枝の先に直立した短い円筒状の穂状花序を作り、暗紅紫色(あんこうししょく)の花弁のない花を多数つける。広楕円形の苞葉と披針形(ひしんけい)の小苞葉とがある。萼は暗紅紫色で4裂し、雄しべは4本。葯は黒色。心皮(しんぴ)は1個。痩果は革質で四角形、萼は永く残る。


    日本名(名の由来)

    「吾亦紅、吾木香、吾妹紅(ワレモコウ)」 由来については諸説あってはっきりしない。 「吾は木香」(木香はキク科の植物)や、「吾もまた紅」(黒っぽいけれど赤い花が咲く)から、などの説がある。面白い話では、『人々がワレモコウを見て「この花は何色か?」と議論していると、花自身が「我(ワレ)もまた紅(コウ)」と言った。』という話がある。


    薬 効

    薬用 [生薬]ひげ根を取り除いた根茎を乾燥させたものを地楡(ちゆ)という。煎じて、下痢止めに用いる。また同じ煎じ液で患部を洗い止血、及び火傷に用いる。煎じ液でうがいをすることで歯ぐきの腫れ、口内炎、扁桃炎などにも用いる。肌荒れ、あせも、湿疹には煎じ液を湿布して用いる。