和名・科名

コウライテンナンショウ ( サトイモ科 )


  • 咲き始め

    5月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    黄緑~緑


    特 徴

    本州、北海道、九州に分布する。国外では朝鮮半島や満州、東アジアに分布する。山地のやや暗い林内に生育し、高さは30~80cmになるサトイモ科テンナンショウ属の多年草。仏炎苞(ぶつえんほう)は緑色で白色の縦すじが入り、付属体は棒状で幅は約3mm。4月から6月にかけて花を咲かせる。葉は2枚あり、小葉は鳥足状に5~13個つく。仏炎苞の形や付属体の形には変異が多く、他のテンナンショウ属の植物と区別が難しいこともある。カントウマムシグサに比べて、全体に小型で、花期も遅い。


    日本名(名の由来)

    「高麗天南星(コウライテンナンショウ)」 「高麗」は昔の朝鮮半島の国名、「天南星」は漢名に由来する。


    薬 効

    薬用 [生薬]根茎を輪切りにして乾燥させたものを天南星(テンナンショウ)という。煎じるなどして、咳、痰、腫れ物、できものなどに用いる。実を誤食すると、吐き気、下痢、皮膚炎、多量に摂ると心臓麻痺を引き起こす。