和名・科名

キタマムシグサ ( サトイモ科 )


  • 咲き始め

    5月~


    場 所

    ミズバショウの谷


    草丈・樹高

    30cm以上1m未満


    花の色

    黄緑~緑


    特 徴

    北海道から本州中部以北に分布する。高原~山地の林床などにふつうに生える高さ30~80cmの多年草。コウライテンナンショウの亜種として分類される。偽茎の斑模様はあまり目立たない。葉は2枚で、小葉は9~17個。5~6月頃、仏炎苞に包まれた肉穂花序を出す。個体差が多いマムシグサの中で、仏炎苞は概して緑色、舷部がよりヘルメット状に膨らむ、白条が広がって半透明になる、という特徴がある。トウゴクマムシグサに比べて、全体に小型で、花期も遅い。


    日本名(名の由来)

    「北蝮草(キタマムシグサ)」 鞘状葉や茎の色彩がマムシに似ることから。北は北国の意味。


    薬 効

    薬用 [生薬]根茎を輪切りにして乾燥させたものを天南星(テンナンショウ)という。煎じるなどして、咳、痰、腫れ物、できものなどに用いる。実を誤食すると、吐き気、下痢、皮膚炎、多量に摂ると心臓麻痺を引き起こす。